炎の中華料理伝説


今から語るストーリーは マヂで実話デス。時期的には約3年前。


要するにノンフィクションってコトです。あと 苦情メールとか無しな。


つうか苦情なんて一切無いと思うんだけどね。てへ。






















その日 俺と友人Mは 学校が土曜日だったので(授業が午前のみ) 昼飯をどっかに食べに行くことにした。


俺「何処行こうか?」


M「そうだな たまにはコンビニじゃなくて 定食屋にでも行こうぜ」


というワケで 俺達は適当に定食屋を探すことにした。






自転車で街を徘徊すること約2時間


俺はいい加減疲れてきた。だって今3時半だぜ。


もはやぐぅの音もあげない俺の腹。あと俺の


「おい あそこにしようぜ!」


Mが指し示した先は ボロ屋とかそういう次元のモノじゃなくて まさしく 廃墟。


錆びれた壁。ボロボロの屋根。意味不明に置いてある縦長で小さな黒板。


そして極めつけは 誰をも引き返すことの出来そうなやる気の無いドア




正直俺は 自分の目を疑ったよ




この町は 東京の中でもそんなに都会化は進んでないけど まさかこんな次世代的な造物があるとは。



あっぱれの一言。




まぁ 物事は外見で決まるものじゃない という論から 俺達はさっそうと廃墟の中に身をゆだねた。←ひどい言い草





ガラガラガラガラガラガラ(ドアの開く音)





廃墟の主「いらっしゃい」






こ、怖い!!!



な、何だ 今の声のトーンの高さは!





若い女の娘でさえ どうあがいても出ない声の高さ!


声とは裏腹に 白いボロボロ白衣の上下に 変な長靴 という装備品!


年が近いのか 髪の毛が中途半端に少ないよブラザー!





俺はまずこのおっさんに 殺意を抱いた。


殺らなきゃ殺られる・・・


やらなきゃ犯られる・・・<バカ





「ふぅ・・・」


まるで何回も来てる常連のような仕草で座るM。





アンタ冷静だな。



俺も勇気を出して恐る恐る座る。案外リラックス。軽く第一段階突破だ。


さて 注文をとろうか と思ったとき







おっさんがいない。



ど、何処に消えたんだおっさん。俺は目を離していなかったのに。





「はい」



コトッ


おっさんが水の入ったコップを差し出してきた。







俺の何処に隙があったんだ!一体どうやって水を汲んできたんだ!


ふつふつ湧き上がる疑問。その反面 Mは至って冷静。




俺が取り乱してるだけなのか・・?




まぁ別に幽霊を相手にしてるワケじゃないし 軽い気で行こう。




「なぁ 何食べる?」


Mが聞いてきた。メニューは横の壁に張り付いている。


「んー どうしようかな・・お前は何食べる?」


「俺は・・・麻婆豆腐とか?」






それはダメだ!今麻婆豆腐なんか食べたら おっさんに殺られる!←意味不明



「と、とりあえず無難に定食系にしようぜ?」


「そうだな。こんな廃屋に麻婆豆腐なんて無さそうだしな」




俺もそう思ってたの。絶対無いって。




とりあえずオーダー。Mはサンマ定食。俺はカジキ定食。いずれも650円。




高いんだか安いんだか。





「なぁ」


不意にMが話し掛けてくる。


「ん?」





「逃げよっか?」









俺爆笑。





この期に及んで逃げますか?


そんなことしたら おっさんが可哀想すぎる。いや それ以前に




逃げれる雰囲気じゃない。




逃げれるんなら とっく逃げてます。俺。



だって 注文したの来そうにないし(ホントに) ゴキブリとか入ってそうで怖かったんだもん!←本音





しばらくすると 奥の方から ある音が聞こえてきた。




料理屋では 絶対に聞こえてはまずい鳴らしてはまずい音だ。






俺達はこの音によって 爆笑したのは勿論のこと 本気でおっさんを殺そうと思ったのも事実だ。




では しかと聞くがいい。(見るがいい、かな)



とある中華料理屋で とある厨房から聞こえてきた音!



















チ〜ン
















ブワッハッハッハハハハハハハハハハ!!




俺たちもう大爆笑!




イスから転げ落ちる俺。



机の脚に蹴りを入れる俺。



汚い床でのたうち回ってる俺。



頼む・・勇者様よ・・・この世界を救ってください・・!




とまぁ 27年分くらい笑った後 俺達は帰る準備をした。





中華料理屋の秘密を知ってしまった以上、長居は無用。







いや、もう何処の飯店も信じない。







何処の店も チ〜ンをやっているんでしょう?もうバレバレです。






あそこのラーメン屋も。ホラ 向こうの通りの居酒屋だって。







全ての材質にチ〜ン。






バカか。




さて とりあえず話を元に戻して。






俺達はその衝撃の事実を知ってしまった後 多分10分くらい待ったんだと思う。





「はい、サンマとカジキね〜」







よくもズケズケと出してくれるよなおっさん。



しかしこのおっさん 焦りの色はゼロ



あたかも チ〜ンなんて そんな音出してないよと言わんばかりの表情で俺たちに定食の盛られた皿を差し出す。





しかし当の俺達は このおっさんの顔を見てまた爆笑。



いや 悪いとは思ったんだけど 顔がめり込んでる感じ?



ほおっておいたら死んでしまいそうな感じ。




頼む 死ぬな。




生き続け俺たちを笑わしてください。 笑わし続けてくれこのクソジジィ!←悪気は無い






一通り笑ったところ そろそろメシに手をつけ始める俺。






・・・・あれ?




Mの食ってるサンマ定食にはキャベツがゼロなのに対して カジキ定食にはキャベツ色満載!





何だよコレ ご飯の量よりキャベツの量の方が多い。誰が見ても。明らかに。





いや キャベツが嫌いってワケじゃないんだけど これは多すぎるだろ。




見せられないのが残念です。







「おい」


「ん?なんだよ?」


「・・・うまいか?」


「結構な」




そうです。外見とは違ったのです。中々おいしかったのです。


特に味噌汁はいい味出してました。キャベツはどうかと思ったけど。




そんなこんなで 俺達は普通に食べ終えました。




「おっちゃん、おあいそ〜」


「あいよ」





何ですか?そのやる気の無い「あいよ」は。




「えーっと 1300円ね」


「えーと じゃあ1500円で」




なんだかんだ言って ちゃっかりおごってもらってる俺。てへ。




「あぃ 2のお釣りね」





2のお釣りって!!






ダメです俺  笑いが止まりません。




愉快すぎます この廃墟の主は。




見せられないのが残念です。





せめて2億円のお返しとか言ってくれよ。


まぁ それはそれで突っ込むんだろうけどな。






「ごちそうさま〜」


「ありがとう ございましった」←ホントにこんな言い方。




ガラガラガラガラガラガラ




外に出た俺たち。とりあえず空気がおいしい。




まるで 異空間から抜け出した感じ。





じゃあ この廃屋は異空間だったってことか。あはははははは。






ちゃんちゃらおかしいぜ。





「まぁでも おいしかったよな」


「ああ、腹が減ってりゃ何でもうまいしな」







え″っ





するってーと 俺は異空間料理の異空間魔法に騙されていたわけか。






世界って広いや。←いささか錯乱気味。





そしてMの放った一言




「今度はKも連れてくるか」





また犠牲者を出すつもりか貴公はっっ。





でも実は俺もそれ考えてた。








というワケで 次回はKを誘っての異空間旅行。




実際体験した俺達は 素で死にそうだったお話です。



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